今週はスタジオの2回目の中間発表。
グループごとに駅周辺のデザインストラテジーをA3×6と模型でプレゼン。
いわゆる模型といったら実際にある敷地に提案部分を加えて、空間的にどうなっているかということを示すものを想像していたが、コンセプトのみを身体感覚的に伝える模型をうちのグループメンバーが作っていて、この模型の扱い方は考えたことがなかったので面白かった。
中間発表の次の日には第1回スタディビジットでアントワープへ。
余裕を持って出たはずが電車の遅延とそれに伴う混乱により間違えてローカル線に乗ってしまう。
しかも乗った電車が目的地1個手前で急遽運休になるというわけのわからない事態を経て、結局1時間の遅刻。
当然集合場所には誰もいず途方に暮れていたところ、もはや遅刻がデフォルトのスペイン人2人組が現れ、なんとかクラスメートとも合流。
妙に語りが熱いおじさんガイドに連れられてアントワープのリノベーション建築を中心に見学へ。
インテリアが豪華に改装されたデパート。
意図はよくわからないが建物前面に大屋根がかけられた広場。
細い柱が林立する空間と奥に見える3つの階段が面白いが、ここがなんなのかは謎。
建物のファサードだけ残してその後ろに鉄とガラスとコンクリートでつくられたショップが入っている。
新旧がうまく織り混ざっていて、その対比がなかなかいい味を出している。
昼の自由時間にフランダースの犬のラストシーンで有名なノートルダム大聖堂へ。
フランダースの犬の物語が有名なのはイギリスと日本だけらしく、日本人観光客がここきて異様にテンションをあげているのを見て地元の人たちは不思議がっていたらしい。
最近になってこっちの人たちにも広まり、ちゃっかりネロとパトラッシュの記念板なるものもつくられたとか。
内部は豪華な大聖堂で、始めてみる絵画の飾り方をしていた。
でこれがまさにそのラストシーンで使われた聖母被昇天。
今度は川沿いを歩いて港の方に向かう。
港の倉庫がリノベーションされたアーカイブセンター。
この吹き抜け空間はなかなかすがすがしい。
おそらく屋上だったところが図書館になってる。
照明は薄暗く抑えられていて、屋根裏的雰囲気が残る。
壁と窓は昔のままでかなりいい味を出している。窓からは港が見渡せる。
次は港に立つ博物館MASへ。設計はNeutelings & Riedijk。MVRDVっぽい造形だなと思ってこの建築家を調べてみるとOMAに勤務していたとのことなので同門。納得。
らせん状に開口がめぐっているように、内部もらせん状に動線が設けられていて屋上まで行ける。
波状ガラスが周囲をうねうねに写し込んでいて面白い。
動線空間は上昇感と周辺への眺望とでかなり気持ちのいい空間。
屋上から。真中のドームがアントワープ中央駅。
アントワープは近現代になってかなり手が入れられているようでブルージュのような高いところから見た街並みの統一感はない。
港には船がたくさん。
こちらも倉庫をリノベーションして市民図書館にした事例。
トップライトが倉庫とか工場っぽい。
階段を利用した閲覧席。動線だけの機能に絞らない階段のあり方。
荒っぽいコンクリートの構造がむき出しなのもリノベーションぽい。
次に向かう途中に出くわしたモンドリアン的ファサードの家。
街並みの規制に引っ掛からないのだろうか。
デザインセンター的なところ。
開口に着いた扉で建物の表情が変わる。
地下はギャラリー。原宿とかそういう系のぶっとびファッションの展示をやっていた。
駅への帰りに通り抜けた普通のスーパー。
なんでもないスーパーまでリノベーションでつくってしまうという驚き。
最後はアントワープ駅。
この駅はとにかく立派。街のシンボルになり得るファサード。
これが宮殿とかじゃなくて駅っていう豪華さ。
プラットフォームが吹き抜けになっている。
大きな街の中心の駅には訪れる人に昂揚感を与えるようなこれくらい思い切ったスケールがほしい。
週末はヨーロッパ最大級のテクノフェスI Love Technoへ。
最大級だけあってめちゃくちゃでかい。巨大ダンスホールが6つあり、たぶん幕張メッセとか貸し切ってやってる感じ。
有名DJもたくさん来てたみたい。こちらはDIGITALISM。かなり盛り上がってた。
圧倒的に良かったのはSteve Aoki。いろんな音を次々繰り出しかなりかっこよくて、盛り上がりも最高潮。
しかし朝方には飲物のコップが見たことないくらい散乱してるし、そのうえで寝てる人たくさんいるし、救急隊しょっちゅう担架持ってるしとカオス状態。
これですき屋かなんかで朝定食たべれたら最高なのにねとか言いながら帰路に着く。
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