卒業旅行中の友人がベルギーにきていたので、ベルギーを案内してからドイツへも一緒に行くことに。
ベルギーから電車でドイツに入る。
まずは大聖堂を見にケルンへ。
駅の出口から既にケルン大聖堂が見えている。
ヨーロッパの駅は大聖堂などのある中心市街地からは離れていることが多いので、駅を出てすぐに大聖堂というのは珍しい。
かなりの巨大さ。今まで見た中でも最大級。補修工事の足場が残念…。
できた当時のようにきれいな外観で残っている大聖堂がある一方、この大聖堂のように黒ずんだものもよく見る。単にメンテナンスの問題なのだろうか。それとも使われている材料によるのだろうか。
塔のてっぺんまで登れるということで行ってみる。
えげつない段数の階段を上りきった後に見える景色は…微妙…。
展望台は落書きだらけで汚いし、落下防止の金網が張ってあるのが残念すぎる。
内部。でかいだけあって迫力がある。
多くあるステンドグラスの中の一つはテート・モダンで展覧会を見た現代美術作家、ゲルハルト・リヒターによるデザイン。ステンドグラスといえば聖書の場面が描かれているものだが、抽象的でカラフルなモザイク模様。明らかに異質で周囲とは異なる空間のような感じがするが、光に照らされた美しさは他のものをはるかに凌ぐように思える。
ケルンからフランクフルトへ。
宿を確保し、ハイデルベルクの古城へ。
旧市街地までストイックに歩くことにするものの意外と遠い…。
観光地となっているようで観光客のような人が多い。
古城が見えてくる。
既に歩き疲れてはいるものの、丘の上までは階段+急なスロープ。
城の形は残っているものの遺跡という感じ。
上から見る旧市街地とネッカー川はきれい。
駅から歩いてきたストリートが見える。かなりの距離を歩いた。
城の中庭は要塞的な外観に対して装飾的。
旧市街地からは引いたアングルで城全体を見ることができないので、川を渡った対岸から見るとよかったのかもしれない。
フランクフルトに戻り一泊し、ミュンヘンへ移動。
ミュンヘン近郊のナチスドイツ時代の強制収容所、ダッハウ強制収容所へ。
最も古い強制収容所らしく、後に作られた多くの強制収容所のモデルとなったらしい。
この棟では強制収容所が稼働していた時の様子を伝える展示がされている。
展示の中に、ヨーロッパ各地の強制収容所の場所が示された地図があったが、その数の多さに驚く。
収容されていた人々の居住棟は最前列の2棟だけ復元されていた。
やけに広い中央の並木道が不気味にさえ思える。
今は基礎しか残っていないが、プレハブのような建物が整然と並べられていた様子が分かる。
ミュンヘン市街地へ。
駅から中心街へと向かう途中の大きな広場。この広場の下には地下鉄駅のアクセスや多くのショップや大きなスーパーマーケットが並ぶ地下空間が広がっていて、広場の端にその地下へのアクセスがある。大きな広場の下が大きな地下空間になっているというのは初めて見たかもしれない。
メインストリートは歩行者専用で広く、この日は日曜日だったが、平日は多くの人でにぎわっている。
脇道をのぞくと大きく立派な教会。
マリエン広場と市庁舎。
市庁舎とは全く異なる様式の建物もこの広場に面する。
脇道に入ると土産屋が集まる小さなスケールのエリア。
サッカー大国だけあって、人気クラブ、バイエルン・ミュンヘンのファンショップは超満員。
翌日は昼過ぎからバイエルン・ミュンヘンVSシャルケの試合があるということでスポーツバーでの観戦を目論む。
それまで時間があるので市内を散策。
左に写っているのがおそらく昔の城門。城壁跡は大きな環状道路になっている。
東へ軸線の通った大通りへと行ってみる。
軸線の終点に立派な建物が見えてくる。
川を渡ったところにあるのはマクシミリアン議事堂。連続的なアーチと左右に伸びる屋外の柱廊が印象的。
川沿いが広い公園になっていて、記念碑的なものも。
バイエルン・ナショナル博物館。
水が勢い良く吹き出る水路でサーフィンをする人々。ミュンヘンの中心地でこんなことができる場所があるとは。
バロック式庭園ホーフガルテンの周辺。
庭園に面する建物。
中心地に戻ってスポーツバーを探すも、ホームスタジアムが近いこともあってサポーターはみんなスタジアム行ってしまったようで盛り上がっているバーはない…。今朝はバイエルンやシャルケのユニフォームを着た人たちがあちこちで騒いでいたのに、それがウソのように街は静か。
やむなく中継をやっているレストランでおとなしく観戦。
後半の最後の方にシャルケの内田選手が出場。現地で日本人選手が活躍しているのを見るとうれしい。
夜はミュンヘンで一番有名なビアホール、ホーフブロイハウスへ。
過去にはナチス党の決起集会が行われたこともあるらしい。
中はかなり広く天井も高い。バンドの演奏スペースもあってとても楽しげな雰囲気。
基本酔っ払いには絡まれ、おまえはシンジカガワか!?としつこく聞かれる。
そしてビールジョッキは1ℓ。ビールの量もすごいがジョッキ自体がめちゃくちゃ重い。
ドイツビールはベルギービールより日本のビールに近い。そしてもちろんうまい。
いつも旅に行くと食事は二の次になってしまうが、今回はしっかりドイツ料理を楽しむ。
ソーセージや肉料理はとてもおいしく、量もかなり多くてとても満足感がある。値段もクオリティーを考えればお手頃。
翌日はミュンヘンから電車で一時間、フュッセンへ。
まだ雪が多く残る。
ベルギーは平野しかないので山を見たのは久しぶり。
目的は、山の上に立つ中世の城、ノイシュヴァインシュタイン城。
外壁工事の覆いがかぶさっていて残念すぎる…。
ノイシュヴァンシュタイン上のふもとにある城。ノイシュヴァイン建設中のときの王の仮の城だったらしい。
城への坂道を上って内部の見学ツアーへ。
門を入った中庭。内部は撮影禁止だったが、贅を尽くした王の居城という感じ。
城からは遠くまで景色が見渡せる。
さっきの小さな城と凍った湖。雪のない夏に来たらもっと美しそう。
谷間にかかる橋を発見。マリエン橋という名前らしく、あそこからなら残念な覆いのない完璧な城の姿が見えるんじゃないかという期待を胸に、橋を目指して歩くことに。
とはいえ、橋への道は凍結により通行止めになっている…。
近くにあった売店のおっちゃんに行っていいかと聞くと不敵な笑みを浮かべられる。
気をつけろよという意味だと解釈し突破することに。
通行止めになってるだけあってかなり滑る。
滑落を恐れながらも橋に到着。橋は滑らず安全で、人もちょくちょく来る。
そして完璧な景色。さすがディズニーランドのシンデレラ城のモデルになっただけはある美しさ。
この城はルートヴィヒ2世が自身の中世騎士道への憧れを具現化するためだけにつくられた完全に個人的な趣味の城らしい。自分のためだけにここまで大規模で工事も大変そうな城をつくらせてしまうなんて昔の王室の力というものは想像を絶する。
城への坂道は馬車で登ることもできる。ただしスピードは徒歩とほぼ同じかちょっと遅い。
凍った湖へ。雲が虹色に染まる彩雲という現象を運よく見ることができる。
曇りが続いていたが、晴れてよかった。
友人らと行動を共にする最終日、旧市街地が世界遺産に登録されているレーゲンスブルクへ。
ドイツにはやたら~ブルク、~ベルクという地名が多い気がするが、ドイツ語でブルクは城、ベルクは山という意味らしい。
街並みはそこまで美しいとはいえず、なぜ世界遺産なのかわからない…。
市庁舎。レーゲンスブルクにはローマ帝国にさかのぼるまでの古い歴史があるらしく、この市庁舎では神聖ローマ帝国の帝国議会が幾度となく行われていたらしい。この歴史的重要性が世界遺産認定の理由になっているのだろうか。
エントランスホールでツアーが始まるのを待つ。
内装はかなりの趣向の凝らしよう。この部屋は仕上げがすべて木材。
会議が行われていたであろう大ホール。
牢獄も併設されていて、これは穴を掘っただけの天井にしか出入り口のない牢獄。昔の牢獄は収容の仕方が恐ろしすぎる。
川の方へ。
石橋。晴れていたらここからの旧市街の眺めはきれいそう。
街のわきに流れるのはドナウ川。
ミュンヘンまで戻り、翌日友人たちと別れる。
帰りはストイックに建築を見ながらベルギーまで戻ることに。
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